一般的なニクロム線ウォーマーは線が接触しないように蛇行させて配置していることによって加熱部分と非加熱部分が存在してしまいます。
熱線の密度を高くすることができないため熱線の温度をより高くしなければ内圧を走行コンディションまで上昇させることができないのです。これは物理的な問題となりますが、例えばタイヤの実際の温度を90℃まで上げなければ内圧が十分に上がらない場合、熱線の温度は120℃以上に達してしまうこともありす。

ほとんどのタイヤウォーマーはサーモスタットにて温度をコントロールしているので大丈夫だろうと安心している方も多いかと思いますが、タイヤ温度は実際は熱線の温度が十分に上昇してから その熱がタイヤへ伝達しますので時間差が生じてしまいます。

タイヤは100℃以上の高温で局部的に加熱することによってダメージを与えてしまいますので内圧が上がる頃にはタイヤ内部の軟化剤が消失してゴム凝固を起こしてしまうというわけです。


GET HOTタイヤウォーマーは面で全体を加熱するわけですが、わかりやすく線に置き換えて数字で表現すると

10本の強力なニクロム線で加熱するのに対し

GET HOTは 
 80000本の適温の線で

加熱するというイメージです。


1本づつはさほど強いパワーではありませんが、それが80000本で埋め尽くされていいるためどれだけ高密度で加熱されているか判断できるかと思います。
それはタイヤを壊さずに表面の温度、内圧のバランスを走行時の状態を再現させるためにできる唯一の方法であると言えるでしょう。


 
 
     

画像はニクロム線で焼けてしまったタイヤ。

ニクロム線タイヤウォーマーは線がタイヤに接触している部分のみが加熱され、その熱伝導にて全体に熱を浸透させてるものとなります。

サーモスタットが温度コントロールしているのであれば画像のように跡がつくことはありません。

タイヤウォーマーが壊れている? いえ、このタイヤォーマーは壊れていません。サーモスタットは実際のタイヤ温度を感知しているため、タイヤ温度が設定温度に達したときには線の温度はすでに120℃に達していたということです。

レースでよりパフォーマンスを引き出すためのタイヤウォーマーでタイヤを壊してしまっていては何のためのタイヤウォーマーかわかりません。

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   焼け焦げたタイヤウォーマー。生地が焼けて中の熱線が露出しています。もしサーモスタットにて正確に温度管理されているのであればこのようなことにはなりません。
サーモスタットは実際のタイヤ温度を感知しているようですが、タイヤ温度が設定温度に達した際には熱線の温度はすでに生地が焼ける程の温度に達していたと判断できます。
   タイヤウォーマー合わせ面は熱源が重なりあってしまうと異常加熱を起こしますので間隔を空けた設計となり未加熱部分が生じてしまいます。
GET HOTでは未加熱部分がなく、熱の均一化が達成できていることが画像から伺えます。
 
   
 
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  熱線での加熱では発熱面積が少ないため内圧を狙い通りに上昇させることができず、リムから加熱する場合があるようですが、GET HOTは遠赤外線全面加熱である故にリムから加熱することなく画像のようにリムまで確実に暖めることが可能です。