TECHNOLOGY GUIDE

GET HOT タイヤウォーマーについて

このページでは、GET HOTタイヤウォーマーが一般的な熱線式タイヤウォーマーとどのように異なるのか、その構造と考え方についてご説明します。


約80,000本

微細な導電性繊維によって、広い面積の発熱面を形成。

20年以上

日本国内のレース現場で培ってきた開発実績と使用経験。

面で加熱する発熱構造

限られた接触点から加熱するのではなく、発熱体そのものが広い面積で発熱します。

ハンドメイド

安定した品質を維持するため、一つひとつ丁寧に組み立て・調整しています。

新しい熱源の開発

新しい熱源の開発

GET HOTタイヤウォーマーは、「一般的な熱線式よりも、タイヤ全体をより均一かつ効率的に加熱する」という明確な目的から開発されました。

一般的なヒーター線を使用するのではなく、GET HOTでは独自の面状発熱体を採用しています。

約80,000本の微細な導電性繊維によって発熱体そのものが熱を発生し、タイヤに対して広く均一な発熱面を形成します。

この独自構造により、少数の高温な熱源に頼ることなく、タイヤ全体を効率よく加熱することを目指しています。

This unique structure is designed to warm the tire efficiently while avoiding the need for a small number of highly concentrated hot spots.

一般的な熱線式タイヤウォーマーの構造

多くのタイヤウォーマーは、熱源としてヒーター線を使用しています。

もちろん、この方式でもタイヤの温度を上げることはできます。

しかし構造上、ヒーター線が接している部分から強い熱が入り、その熱がタイヤ内部や周辺へ熱伝導によって徐々に広がっていきます。

ヒーター線を細かい間隔で配置した場合でも、直接熱が加わる部分と、周囲からの熱伝導によって間接的に温められる部分が存在します。

GET HOTは、この「線から加熱する」という従来の考え方とは異なる発想から開発されています。

タイヤの「正しい温度」とは

タイヤウォーマーの役割は、単純にタイヤを熱くすることではありません。

重要なのは、コースインする前に、実際の走行状態に近い適切なタイヤコンディションを作ることです。

タイヤ温度とタイヤ内圧は、実際の走行時の状態を基準に考える必要があります。

そのため、

「80℃だから正しい」

「90℃まで上げればよい」

という単純なものではありません。

実際の走行中、そのタイヤは本当に90℃になっているのでしょうか。

100℃まで上昇しているのでしょうか。

そして、その温度が本当にそのタイヤにとって最適な状態なのでしょうか。

必要以上の高温は、タイヤコンパウンドに含まれるオイルや可塑剤の劣化を促進し、グリップや安定性、タイヤ本来の性能に影響を与える可能性があります。

私たちは、「何℃まで上げるか」だけではなく、

そのタイヤを、どのような状態に仕上げるべきなのか

という視点からタイヤウォーマーを考えています。


GET HOTの考え方

一般的な熱線式

限られた本数の熱源を高温にすることで、そこからタイヤ全体へ熱を伝えていきます。

GET HOT concept

約80,000本の微細な導電性繊維によって、広い面積に熱を分散させます。

発熱面積そのものが非常に広いため、一つひとつの導電性繊維を必要以上の高温にする必要がありません。

広い面積を、均一かつコントロールされた温度で加熱する。

それによって、局所的な過熱やタイヤコンパウンドへの不要な熱負荷を抑えながら、タイヤ全体のコンディションを整えることを目指しています。

モータースポーツの現場で培われた性能

GET HOTタイヤウォーマーは、これまで国内外のファクトリーチームやトップレベルのレーシングチームにおいて、テスト、評価、または実戦使用されてきました。

YOSHIMURA JAPAN KAWASAKI Factory Team
YAMAHA Thailand SUBARU STI
Team Asia (Moto3, 2019)

In 2019, GET HOT was introduced in Moto3 by Team Asia, marking our first full-time participation in a world championship. A victory in the opening race, together with Kawasaki Factory Racing’s triumph at the Suzuka 8 Hours Endurance Race, became unforgettable milestones for us.

タイヤを温める。その先へ。

GET HOTは20年以上にわたり、日本全国の多くのレーサーに使用されてきました。

その間、私たちは常にタイヤウォーマーを異なる視点から考え続けてきました。

従来の常識をそのまま踏襲するのではなく、

走行前に、どのようにタイヤを適切なコンディションへ近づけるか。

私たちが考えているのは、単なる「加熱」ではありません。

タイヤの温度、内部への熱の伝わり方、内圧、そして走行時の状態。

それらを総合的に考え、より理想的なタイヤコンディションを作ること。

GET HOTタイヤウォーマーは、その考え方を20年以上にわたって追求してきた結果です。

ハンドメイドによる品質

ハンドメイドによる品質

GET HOTタイヤウォーマーは、その独自構造から、すべての工程を機械だけで大量生産することができません。

製品に求められる精度と品質を維持するため、一つひとつ丁寧に組み立て、調整を行っています。

そのため生産可能な数量には限りがあり、一般的な量産製品よりも納期をいただく場合があります。

お待ちいただくお客様にはご不便をおかけすることもございます。

それでも、

「待ってでもGET HOTを選んでよかった」

そう感じていただける製品をお届けすることを、私たちは大切にしています。

GET HOTの違いを体感してください

GET HOTタイヤウォーマーは、長年にわたる開発、実際のレース現場での経験、そしてタイヤコンディションに対する独自の考え方から生まれました。

高温の熱線から局所的に熱を伝えるのではなく、広い面積からコントロールされた熱を与える。

ただタイヤを熱くするのではなく、

走るためのタイヤを仕上げる。

それが、GET HOTのタイヤウォーマーです。

ぜひ、その違いを体感してください。